地域で楽しい熟年時期を過ごすのに、大和三田会に入会しています

定年後、とくに男性には地域に友人が少ない。

自分が住んでいる地域とは離れた場所に職場があり、仕事の対象が住んでいる場所とは殆ど関係がないし、職場の仲間にも同じ地域の住人が先ずいない。

小学校から高校まで、地方出身者なら同窓会があり、一緒に机を並べた幼なじみと兄弟にも似た付き合いができる。

事実、私も故郷の町に帰ると、小学校のクラスメートたち10人位がすぐ集まって懇親会を開いてくれる。

しかし、今自分が住んでいる地域では、そうはいかない。

しかし、大和三田会がある。

学部も卒業年度も違っても、慶應義塾の出身であるというだけで、旧知の仲になれるのが不思議だ。

新年会や総会で、肩を組んで、昔神宮球場で早慶戦に集い唱った数々の応援歌を一緒に歌う。

懐かしいやら、仲間がいることの安堵や、諸々の気持ちになり、幸せな一時である。

熟年時代には、或程度の距離感を保った友人関係は、とても居心地が良い。

これは三田会に限らず、私が世話役をしている県人会でもそうだ。

県人会では、お互い同じ県に生まれ、青年時代までを過ごしたことだけが絆となって、仲良くなれる。

ちょうど、異国で日本人に出会って懐かしさを感じるのに似ている。

大和三田会は、私の熟年時代にとって、なくてはならない存在である。

昭和43年工学部卒業生

令和2年新年会で、応援歌を唱ったあとの、‘プレゼント交換会’の様子