大衆明治史 国民版

菊池寛が昭和18年に書いた「大衆明治史 国民版」の復刻版を読み始めましたら、大隈重信の民主主義を推進する「立憲政治は政党政治なり」を、民権論の福沢翁の門下生が支援したらしいという趣旨が書かれていました。

そう言えば、渋沢栄一氏が、私心のない信頼できる男として、福沢翁と大隈翁の二人を挙げているくだりを読んだ記憶があります。

福沢先生と大隈重信そして渋沢栄一は、近代日本を形成した公のために一生を献じた人たちだったと思います。

会報委員長 新田義孝