早く塾からノーベル賞受賞者がでないだろうか?

北里柴三郎がノーベル賞候補であったのは有名な話である。

近年、とても期待したのが、応用化学科の某教授だった。

高分子化合物で光ファイバーケーブルを作ったり、焦点を二つ持つコンタクトレンズを発明したり、横から覗きこめない液晶画面を作ったりと、世の中に大きく貢献した教授であった。

とくに高分子化合物で作った光ファイバーケーブルは、遠距離を石英製の細い光ファイバーケーブルで情報を輸送したあと、実際にビルディングの中に張り巡らして情報機器に接続するのに必須の技術であったと聞いている。

最近の理工学部での大発明については、殆ど知らないのだが、iPS細胞を人体に適用して難病を克服する医学部の活動には期待している一人である。

義塾には医学部、理工学部、薬学部そして近々歯学部が加わり、その知が連携できれば、日本一の創造力を発揮できる環境が整った。

医学部や歯学部から幾つかの難題が提示されたとしよう。それを理工学部や薬学部から、難題解決のアイディアが提起される仕組みを作れるのが、義塾の強みだと思う。

筆者は若い頃、電気工学者の中に一人応用科学を振りかざして、彼らの常識を覆すアイディアで実験に挑み、問題解決の緒を掴んだ経験がある。

異分野から見ると、全く異なる発想で難題を解決できるチャンスがある。そういう機会を是非慶應義塾は創って欲しい。